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Softbank機種変更先取りプログラム考察

※この記事は憶測を含む個人的な感想です。文責も負いません。
※期間や金額の算出などもザックリです。
Softbankの意向や趣旨とは違う可能性もあります。

iPhoneの機種代金が最大7ヵ月無料になる“機種変更先取りプログラム”を、ソフトバンクが2月27日から開始すると発表された。


iPhone6代金が最大7ヵ月ぶん免除!ソフトバンクが新プログラムを開始 - 週アスPLUS


内容は指定のスマホを契約して18ヵ月利用したのち、19ヵ月目以降に機種変更する際、分割支払残金を免除するというもの。

はたしてお得なプランなのだろうか?

 

iPhoneに限定してこのプランを考察してみる。

■加入条件
iPhone新スーパーボーナス用販売価格で購入
購入と同時に「機種変更先取りプログラム」月額300円に加入
データ定額パックまたは、パケットし放題ふらっとに加入

 

■利用条件
18ヶ月以上利用した上で、iPhoneに機種変更する
機種変更後も同プログラムに加入する
機種変更前のiPhoneSoftbankに下取りに出す

 

■ユーザメリット
18ヶ月以上経過したiPhoneの残債が免除される。(最大7ヶ月分)
iPhoneが10万円とし、均等払いとできると想定すると最大29160円の免除が受けられることになる。
つまり最大で支払総額の(7/24ヶ月)29.16%が免除される。


■ユーザデメリット
プログラム料金300円×24ヶ月分7200円の負担増(利用しない場合は返金)
新スーパーボーナス用販売価格が通常販売価格よりも不利な可能性がある
利用できるプランが限定される
iPhoneを破損(下取り基準に満たない)した場合は無効になる
iPhoneの新型が発売される秋にタイミングをあわせることは困難。
下取り価格が通常と異なる場合不利になる可能性がある。
下取りが条件なので、旧機種の再利用や売却はできない。

 

■疑問点
最大メリットが得られる条件で考慮してみる。
iPhoneが10万円と想定すると最大免除額は29,160円である。

最大メリットが受けられる期間は18ヶ月後の機種変更であるからプログラムの利用料金は(300円×18ヶ月)5400円となる。
このためユーザが受けられる恩恵は最大で23,760円となる。

ただし現状のプラン説明を見る限り、下取り金額をユーザに還元するかどうかの記載は無い。
つまり、最悪iPhoneを17ヶ月利用して、下取り価格が23,760円で確定してしまうことと同義になるのではないだろうか?

iPhoneが17ヶ月で23,760円(購入時の29.16%)の価値しかなくなることなどありえるのか?
iPhone5sの64G(機種代金は10万円に満たず、iPhone6の17ヶ月後の転売価格よりもかなり安いと思われる。円安などでiPhone6の価格は上がっており、この価格よりも安くなることは考えずらい)が現状ヤフオクで4万円前後で取引されている。
また、現在iPhone5_64GBの下取り価格はSoftbankは23,000円としており、その意味でも明確なメリットが存在するようには感じられない。

しかも、この計算は最大メリットを考慮した際の金額であって、18ヶ月を超えて旧機種を利用した場合は、毎月分割支払い分+300円づつメリットが減っていく。

詳細はまだ見えないが、さらに下取り金額はキャッシュバックやポイント還元してくれるのであれば、メリットとなるが、万が一下取り額は0が条件となった場合、プログラムになど参加せずに下取りに出すか、残額を払って売却するほうがいい。

 

2月27日からこのプランは開始されるが、その17ヶ月後は、2016年の7月だ。
これをiPhoneの新機種発売サイクルが変わらないと想定(次の次の世代が現状サイクルで発売されると想定すると9〜10月に新機種、2015年iPhone6s、2017年iPhone7となる)して、発売月にぶつけるとなると、5月ころに加入するのが良さそうだ。
こうすることで、今回はiPhone6を中途半端な時期に購入することになるが、iPhone7は、新機種発売と同時に乗り換えが可能になる。

しかし、ここでも疑問が残る。
そう、乗り換えられるのはSoftbank指定機種に限定されている。
未来の事はわからないので、その時の最新型のiPhoneを指定機種に加えるという記載は一切ない。最悪の場合せっかく発売時期を見越してプランに加入しても新機種は対象外ということもありえる。

さらにユーザにとってリスクとなるのは利用プラン縛りだ。
現状MVNOが勢力を拡大し、どんどん魅力的なプランを出してきている。
これにより近年、もしくは今年中にも携帯料金は新たなステージに入るかもしれない。
その時にプラン縛りはより自分のスタイルに合った割安なプランへの移行を阻害する可能性が高い。

というかiPhone7狙いで5〜6月に加入するとなると、その時期には一括無料などの価格戦争まっさかりになる可能性があり、そもそも機種代金をあとから免責してもらう必要すらなくなるような気もする。

飛ぶ鳥を落とす勢いのMVNOもただ黙って見守っているはずもない。
もしかすると、今年は型落ちのiPhone6のSIMフリーを格安で販売するプランを出してくる可能性だってあり得るように思う。

ここ数年、各社ともiPhoneの機種変更の際に、違約金は徴収していない。
24ヶ月の期間中に新機種に乗り換えたとしても、残債のみを分割して支払い続ければ良かった。これは約款に乗っていない特別措置だと思う。
もしかすると、このプログラムはそのような、約款には記載されていないサービスを撤廃し、契約解除月以外での機種変更は規約通り違約金を取るための布石として展開しているのではないかと、少し怖い気がした。


■まとめ
このプラン、まだまだ詳細は不明。
今のままではとても、魅力的なプランとは言いがたい。小さなメリット大きなデメリットという構図になってしまった感がある。
現状は自分にはメリットが感じられるプランではないが、新しい情報を楽しみに待つことにしようと思う。
少なくとも開始時期に飛びつくようなプランでは無いと、現状は思われるんだけど、どうだろう?



※この記事は憶測を含む個人的な感想です。文責も負いません。
※期間や金額の算出などもザックリです。
Softbankの意向や趣旨とは違う可能性もあります。